体と感覚でつかんだものはなくならない 2021.10.16 カラーセラピスト スタートして初めて気づくことがあります。 実践したからこそ、見えてくるものがあります。 それはカラーセラピーも同じです。 たとえば カラーセラピスト養成講座、初めてのセッション練習のとき。 それまでわかった気がしていたものを「使う」段階になると戸惑いが生まれます。 どう言葉を発したらいいのかがわからない。 クライアント役の人の話を聞く余裕がない。 次に何を言うかでいっぱいいっぱい。 話をどう膨らませていったらいいのかわからない。 セッション練習前に学んだことは「知識」です。 自分の感覚に落とし込めているわけではありません。 セッション練習は、自転車で例えるなら、初めて補助輪なしの自転車に乗ったときと同じ。 はじめて実践するのだから、「思うようにできない」のは当たり前です。 たとえば何年も自転車に乗っていなかったとします。 その時、感覚が戻るまでちょっと危なっかしいということはあっても、乗れなくなってしまうことはほとんどありません。 私たちが体で、感覚で、掴んだものは、なくなることがないからです。 その感覚を掴めるようになるまで、私たちはまず“グラグラ期”を体験します。 練習→失敗→練習→失敗→練習→失敗→練習→…ん?→練習→失敗→練習→失敗→練習→ちょっとできた→練習→失敗→練習→ちょっとできた→練習→失敗→練習→お…!→練習→… ひたすら、この繰り返しです。 何度も何度も繰り返して、バランス感覚を培うのです。 最初はなかなかうまくいかない。 でも乗りたい。 だから練習する。 転ぶ。 もう嫌だ! でもできるようになりたい。 だからやる。 ああ、うまくいかない… そんなことを繰り返している時期が、実は一番、バランス感覚を養っているとき。 だからこの時期なくして、その感覚を掴むことはできないのです。 そしてその“グラグラ期”を経て、“アップダウン期”に突入します。 ちょっと成功する。 ちょっと楽しくなる。 ↓ 調子にのって失敗する。 うまくいった時と何が違うか考える。 ↓ やってみる。 失敗する。 ↓ またやってみる。 今度は成功する。 そしてある時、スーッと乗れるようになるのです。 感覚を掴んでしまえば、もうそれは自分のもの。 体の中で掴んだものは、決してなくなることはありません。 だからたとえ数年間自転車に乗らなかったとしても、私たちは自転車に乗ることができるのです。 これは、どんなことにも当てはまります。 カラーセラピーのセッション練習は、初めて補助輪なしの自転車に乗ったときと同じ。 だから「できない」「難しい」「才能がない」なんて思う必要はまったくない。 “グラグラ期”を経て“アップダウン期”を超えた人だけが掴む感覚は、どんな世界にも存在します。 自分を裏切らずに進んだ人だけが掴める世界です。 そんな感覚でカラーセラピーと向き合えば、ある日突然、あなたのセッションが変わるでしょう。 カラーセラピスト