練習→失敗→練習→失敗→練習→失敗→練習→…ん?→練習→失敗→練習→失敗→練習→ちょっとできた→練習→失敗→練習→ちょっとできた→練習→失敗→練習→お…!→練習→…
ひたすら、この繰り返しだったと思います。
何度も何度も繰り返して、バンランス感覚を培うのです。
最初はなかなかうまくいかない。
でも乗りたい。
だから練習する。
転ぶ。
もう嫌だ~!
でもできるようになりたい。
だからやる。
ああ、うまくいかない…
そんなことを繰り返している時期が、実は一番、バンランス感覚を養っているとき。
だからこの時期なくして、その感覚を掴むことはできないのです。
そしてそのグラグラ期を経て、アップダウン期に突入します。
ちょっと成功する。
ちょっと楽しくなる。
↓
調子にのって失敗する。
うまくいった時と何が違うんだろう?
↓
やってみる。
失敗する。
↓
またやってみる。
今度は成功する。
そしてある時、スーッと乗れるようになるのです。
感覚を掴んでしまえば、もうそれは自分のもの。
体の中で掴んだものは、決してなくなることはありません。
だからたとえ数年間自転車に乗らない日が続いたとしても、私たちは自転車に乗ることができるのです。
これは、どんなことにも当てはまります。
しかし専門的な分野のものになると、途端に「できない!」「無理!」「難しい!」となる人が多い。
カラーセラピスト養成講座に通って、セッション練習をしたとします。
初めてするのだから、できなくて当たり前。
どう言葉を発したらいいのかがわからない。
クライアント役の人の話を聞く余裕がない。
次に何を言うかでいっぱいいっぱい。
話をどう膨らませていったらいいのかわからない。
セッション練習前に学んだことは「知識」です。
自分の感覚に落とし込めているわけではありません。
セッション練習をして初めて、自分の今いる場所が確認できます。
セッション練習は、自転車で例えるなら、初めて補助輪なしの自転車に乗ったときと同じ。
「思うようにできない」のは、当たり前です。
だから「私は◯◯だから、できない」「私にはこういう癖があるから無理」「先生は才能があるけど、私にはない」なんて考える必要はまったくない。
「できない」と決めつけるのは、自分の可能性を閉じるということです。
でも、『自転車』なんです。
グラグラ期を経てアップダウン期を超えた人だけが掴む感覚が、どんな世界にも存在します。
自分を裏切らずに進んだ人だけが掴める世界だから。
そんな感覚で物事と向き合えば、できない自分にもエールを送れるようになる。
あなたの応援団長は、あなた自身。
自転車は、あきらめなかった人だけが乗れるのです。
でもみんな、絶対に乗れるようになると思って練習したでしょ?