セルフプロデュース論 2018.10.15 男性向け色彩戦略 主人の服を買うとき、私は彼専属のカラーコーディネーターになります。 メンズはレディースほど色のバリエーションがないとはいえ、やはり装いは重要。 中でも色は、まず最初に視覚に飛び込んでくるもの。 だからこそ「似合う色を知るパーソナルカラー診断」があるのです。 基本的に主人自身も「自分に似合う・似合わない」はわかっています。 わかっているから、自信をもって選べる。 店員さんに勧められても、「似合わない」と確信が持てるから断れる。 けれど私を連れて行く彼。 それは主観と客観両方の視点から選べるために確信が持てるから。 そして何より、店員さんが私との会話を聞いているので嫌味なく断りやすいから(笑) 結果、無駄な買物をせずにすむのです。 ある日の主人の試着待ち中のこと。 ふと見ると、コートを試着している男性がいらっしゃいました。 そこそこいいお値段のショップだったので、コートはそれなりの価格だっただろうと思います。 そこで彼が羽織っていたコートはベージュ。 ベージュは明るく軽い印象になるから、『色の印象』だけで考えたら、いいですよね。 店員さんに勧められて、どうやら買いそうな気配。 けれど… 見た瞬間に私は思いました。 「違う!あなたに会うのは絶対ライトグレー!!」 コートやスーツのように大きな面積を占めるものは、印象を大きく左右します。 ここで間違えやすいのは、色そのものがもつイメージ・印象だけでそのイメージが作れると思ってしまうこと。 人の装いに関してはそこに「似合う・似合わない」がプラスされるので、注意が必要なのです。 たとえば前述の彼の場合。 試着していた「明るく親しみやすい印象」を持つ色に対して、彼が自然に放っていた魅力は「爽やかですっきりしている印象」でした。 その魅力を引き出してくれるのは、あたたかみのあるベージュではなく、クール感を持つライトグレーだったのです。 (これは私の主観ではなく、長年の診断経験による分析です) 大きな面積を占めるものだからこそ、影響は強く出ます。 影響が強く出るということは、似合うものを着ていれば魅力は倍増。 けれど似合わないものを身につけると、色の悪影響が出てしまい、おかしなイメージが相手に伝わってしまうということです。 “なんか”ちぐはぐ… “なんか”軽そう… “なんか”変… この“なんか”という何となくの違和感は、無意識に相手が感じるものです。 第一印象はわずか6秒で決まると言われていて、そのうち87%が視覚情報です。 さらに人間の視覚は、一番最初に『色』を認識します。 形・デザイン・素材・サイズなどはその後に認識していきます。 意識している・していないに関わらず、色のもつ影響は思っている以上に大きいのです。 だからこそ、色を味方につけたい。 見た目のイメージをプロデュースできるということは、相手への印象を変えることが可能だということです。 同時に、「似合う」を知って「魅力アップ」することは「自信アップ」にも繋がっていきます。 私の主人は、もともとファッションには全然興味がなかった人でした。 けれど今や、ちょっと自信ありげにお買物。 しかもファッションに興味ある方だけでなく、興味のない人にまで「それオシャレですね〜!!」と、声をかけられるようになりました。 男性向け色彩戦略