ラブ・マインド③ 共通項と反対項 2021.11.07 愛と心理学 同じものを見聞きしても、感じ方が全然違うことがある。 それをおもしろいと思えるときもあれば、不満に感じることもあるのが夫婦です。 同じものを食べて、同じようにおいしいと感じたり 同じことをして楽しいと感じたりする。 夫婦で共通の価値観をもっていられるのは、嬉しいものです。 でも 好きな食べ物が違うから、苦手なものを食べてもらえることもあれば 得意なことが違うから、苦手を補ってもらえることもある。 逆だからこそ感じられる、夫婦の幸せもあります。 相反するが呼び合う。 それはまるで、補色のようです。 色相環の対極にある色を【補色】といいます。 補色は、使い方によって ぶつかり合うこともあれば、引き立て合うこともあります。 打ち消し合うこともあれば、うまく調和して他にはない唯一のオシャレさを生み出したりもします。 また、補色の意味をそれぞれ見ていくと それぞれが反対のキーワードと、共通するキーワードを持っています。 つまり、正反対のことを言っている時もあれば、同じ方向を向いているときもある。 ドイツの文豪・ゲーテは、 【補色は相反するが呼び合う色】 と述べています。 ゲーテは、カラーセラピーの歴史に欠かせない、色彩の心理的・生理的効果を初めて本にした人です。 相反するが呼び合う。 対になるものがあるからこそ、存在できる。 だからこそ成立する、唯一無二の関係。 それはまるで、夫婦のよう。 愛と心理学