5.好きな人の前ですっぴん【ひろ’s Colorful Life5】 2018.07.04 伊藤裕子について 天性の感性にはかなわない 美大の授業は、1日の半分が実技、もう半分が講義で構成されていました。 でも出された課題に取り組むだけで、何を教えてくれるというわけではありません。 大学はどこもそうかもしれませんが、自分で勉強する場所です。 それをヨシとする人も、多いでしょう。 けれど高校までの勉強法(ピヨピヨ)が楽だった私にとっては、なかなかにハードルが高くて。 すごい才能の人たち、すごい感性をもった人たちがゴロゴロいる! 浪人すればよかった! 現役で合格したことを後悔するくらいでした。 描けない。 創れない。 アイディアって何?! お勉強だけで生きていける世界って、なんて楽なんだろう…! そう思った18歳。 それまでの価値観が全然通用しなくって。 けれどそれが逆に、その後の私をとても柔軟にしてくれたのだと思います。 今、セッションや講座を通して実体験していただいていることですが、広い世界を知ることは、自分の価値観を大きく揺るがすことになります。 それは時に、知らないうちに自分が縛られていた枠を超え、本来の自分能力を引き出してくれることにも繋がるのです。 他人と同じかっこうをしたがらない美大生。 当時はキャミソールなんていう言葉も知らず、「ひもの服」なんて言ってました^^; キャンプに明け暮れる日々 私が自然児で野生児だったことは【ひろ’s Colorful Life1】からお伝えしてきましたが、大学に入るのと同時に、私は地元・武蔵野市の「キャンプカウンセラー」になりました。 簡単に言うと、夏休みに市内の小中高生をキャンプに連れていくリーダー、 キャンプの企画や運営を市の職員と一緒にする人です。 学生時代、私はこれにすっかりハマってしまって。 「住民票うつせば?」と仲間に言われるくらい、夏は長野のキャンプ場にこもっていました。 私は幼稚園時代からひとりで飯盒が炊けるくらいの自然児です。 だからキャンプもサバイバルであればあるほど楽しくて(笑) トイレは自分たちで掘り、ブルーシートで囲う。 かまども自分たちの生活の場も、すべて手作り。 ダンボールでオーブン作ってケーキを焼いちゃったり、竹と炭火でバームクーヘンを作ったり。 ブルーシートと寝袋とダンボールだけ持ってひとりでビバーク(外で寝る)したり。 そんなキャンプをしていました。 参加の子ども達は、2泊3日や4泊5日のキャンプを通してどんどん変化成長していきます。 私はそれを見るのが好きで好きで。 当時から、人間が体験を通して変化成長していく姿に心惹かれていたのだろうと思います。 今しているお仕事とまったく同じです(笑) カラーセラピーは古代から存在しています。 太陽崇拝をしていたシャーマニズムの時代から、人間は自然とともに暮らし、自然のメッセージを受け取って生きてきました。 自然の一部である人間は、自らも『自然=色で構成されている』と考え、病や死から逃れるために色を使っていました。 (これはカラーセラピスト養成講座で詳しくお伝えしています^^) だからカラーセラピストにとって、自然と仲良しというのはとっても大切なこと。 図らずも私はそんな自然と仲良しライフを自ら選んで生きていたというわけです。 火のストーリー ヨーロッパには「世の中は4つのものから構成されている」という『四元素』の考え方があります。 中国には「世の中は5つのものから構成されている」という『陰陽五行説』という考え方があります。 4と5の違いはありますが、洋の東西で基本的な考え方は一緒。 四元素は『火・土(地)・空気(風)・水』。 五行説は『木・火・土・金・水』。 これらを合わせた6エレメンツはすべて、自然そのものです。 そのひとつのエレメント『火』。 キャンプで火は、ご飯を作ったり、水を浄化したりすることに使います。 そして火の儀式といえば「キャンプファイヤー」! 私が参加していたキャンプで行われるファイヤーは、ただ火を燃やして騒いでいるだけではありませんでした。 キャンプファイヤーには導入から終わりまでちゃんとストーリーがあり、それによって点火方法も異なるし、ストーリーの起伏によって火の燃やし方も変えていくのです。 そんな火の番をするファイアーキーパーという役割が、私は大好きでした。 軍手をした上に皮手袋をはめて、火の大きさや燃え方を調整しながら参加者たちの安全を守るのです。 キャンプカウンセラーなので、もちろん人前で大声で歌ったり踊ったりという役もこなしていましたが(笑) 火は、人を夢中にさせる不思議な力を持っています。 その火が司っている色がレッドやオレンジ。 レッドの火、オレンジの火… コツはそこから、レッドやオレンジの多くのキーワードたちが生まれているのです。 なんと妹とふたりで『山伏修行』の体験をしたことも! 2人とも「修行」という言葉から「忍者」を連想し、ワクワクしていました。 好きな人の前ですっぴん さて、「学生時代の友人は一生モノ」という言葉が自分には当てはまらないように感じ、不安になっていた高校時代でしたが、『同じ釜の飯』を食べるカウンセラー仲間はまさに一生モノの友人となりました。 そしてそこで、私は運命の出会いをするのです…! そう、夫との出会い! 彼はキャンプカウンセラーの2年後輩。 出会った途端に恋に落ちた…わけではありませんが(笑) 私たちが行っていたキャンプは、基本的にお風呂には入りません。 メイクもしないし、着替えだって最低限。 男女が同じテントで寝たって何も起こりません(これは信頼度の問題かもしれませんが) とにかく、キャンプ仲間は基本、すっぴんのおつき合いなのです。 だから成人式や結婚式で綺麗にしている仲間を見ると、「誰…?」って男の子たちが一瞬戸惑う。 そんなすっぴんスタートの彼氏だった夫。 そのおかげか、彼の前で変に気張って着飾ったり自分を取り繕ったりすることなく、私は私のまま、彼の前にい続けることができました。 もしかしたらそれが、結婚生活をナチュラルに過ごすことにつながっているのかもしれません。 オシャレは楽しむ! けれど無理に肩肘はって着飾ったりしなくても、私たちはかわいい自分でいていいのです。 成人式にカウンセラー仲間と。 どれが私か、わかるかしら? 伊藤裕子について 4.将来の夢なんてない私が選んだ、美大受験【ひろ's Col... 6.英語は、話せるのがすごいんじゃないんだなぁ【ひろ's C...