Color Column

色の専門スクール&サロン 彩音 伊藤裕子【神奈川県川崎市】

クリスマスカラー 赤・緑・白・金が意味するもの

赤はキリスト教のシンボルカラー。
「神の愛」と「キリストの贖罪の血」を象徴しています。

贖罪とは、犠牲や代償を捧げて罪をあがなうこと。
人のために犠牲となったキリスト。

赤は生命の源であり、生死に関わる色そのものです。

クリスマスの緑としてすぐに浮かぶのは、クリスマスツリーとヒイラギ。
これらは一年中緑を絶やさない常緑樹です。

常緑のもみの木は「希望」を象徴し、古くから崇拝されてきました。
小さな葉が十字の形に生えるところから、キリストの十字架に結びつけられたりもしています。

またエバーグリーンの生命力から、永遠の命・神の永遠の愛・春の訪れを象徴しています。
ちなみに「リース」も終わりのない「円」で作られており、エバーグリーンと合わせて永遠の命を表しています。

クリスマスツリーの発祥はドイツ。
もみの木に住む小人が村に幸せを運んでくれるという信仰から、花・果実・卵・お菓子・蝋燭などを飾りました。

またヒイラギの葉の棘はキリストの受難、赤い実はキリストの血を表しています。
希望という明るい意味だけではなく、深い悲しみが隠されている。
これは、「色の意味には必ず裏と表がある」という、カラーセラピーやそれを支える学問のひとつである心理学にも通じるものがあります。

白は純潔を象徴。
聖なる意味を表すと共に、北の大地の雪の白でもあります。

金は高貴・希望の象徴。
キリスト誕生時に東の空に輝いていた「ベツレヘムの星」の輝き・高貴さ・大切さを表しています。

そもそも色にこれだけの意味が込められていることからも、色のもつ大きな力をうかがい知ることができます。
心理的効果・生理的効果・記号性など、古代から今までずっと色の恩恵を受けてきた私たちなのです。

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