色の共感覚と売れる商品色彩 2018.07.13 カラーセラピーと色彩心理 人間は五感を使って感じ取る「環境」と、直感を使って感じ取る「状況」を合わせて『今』を感じています。 五感とは、視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚。 明るいところにいるな(視覚) いい匂いがするな(嗅覚) 暖かいな(触覚) 塩辛いな(味覚) 鳥の声がするな(聴覚) そして 嬉しいことに、歓迎されてるみたい!(直感) 五感と直感の使う比率は、人によって異なると言われていますが、カラーセラピスト養成講座ではこういったことも学んでいきます。 五感の中で色を認識するのは、言うまでもなく『視覚』です。 さて、では「この中で甘い感じがする色」は? これもカラーセラピスト養成講座の中で体験していただくワークのひとつなのですが、あなたはどれを選びましたか? 何十人・何百人と実験すると、「甘い色」の傾向はこんな風に大別されていました。 赤系を選ぶ人 いちごやさくらんぼをイメージするのかな オレンジ系を選ぶ人 柑橘系フルーツをイメージするとこの系統かな ピンク系を選ぶ人 愛や甘えもイメージしやすい 茶系を選ぶ人 チョコレートをイメージするとこうなる 「うんうん」と思われる方は多いでしょう。 あなたはどのタイプでしたか? 「では逆に苦そうな色は?」 そう聞くと、選ぶ系統は大きく3パターン。 緑系 ピーマン、ゴーヤ、青汁、お茶などをイメージ 青〜紫系 あまり食材にはない色だから、カビをイメージ 茶系 焦げをイメージ おもしろいもので、茶系は「甘そう」と「苦そう」両方に入っているのです! ちなみにおいしいイメージの色を調査すると『橙・うすい黄・黄』などが多く、反対に『暗い茶・暗い黄・灰色』などはまずいイメージだといわれています。 身の回りにある食べ物の大半は暖色系のものだから。 色は食欲にも密接に関係しているのです。 ところで、ここにちょっと“おかしさ”が入っているのは、お気づきでしょうか? そう、色は『視覚』で知覚するもの。 でも「甘い」とは、『味覚』に対して使う言葉です。 このように「ひとつの感覚(この場合は視覚)を使うことによって、付随的に他の感覚(今回は味覚)が呼び起こされること」を『共感覚』といいます。 さて、商品色彩では、この共感覚を大切にしないとどんなにいい商品を作っても売れません。 だって「爽やかな森林の香りのシャンプー」と謳っているのに、甘〜い感じのするこんな色じゃね… 「フローラルの間違いでは?!」って、消費者は無意識に思うもの。 身近にありすぎて、意識しないとどれだけ私たちの日常と密接に関わっているのかわからない。 それが色の世界です。 私たちは、色の心理的効果・生理的効果に、知らないうちに踊らされている。 それがまたわかると面白くて^^ 商品色彩も、この『色の共感覚』を配慮して計画するかどうかで、売れ行きが大きく左右されます。 色と仲良くなると、仕事や人間関係もレベルアップしていくな〜と思うのです♪ カラーセラピーと色彩心理