7.海外放浪、バックパックの旅【ひろ’s Colorful Life7】 2018.07.04 伊藤裕子について 婚約中の、超・遠距離恋愛 イギリス・イタリアから帰国した私は、圧倒的な経験不足を感じ、海外生活を送ることを決めました。 「そんな子じゃなかったよね…?」 オーストラリアにワーホリに行くと告げたら、友人に言われた言葉。 うん、そんな子じゃなかった(笑) 英語は苦手だし、 海外どころか国内だって一人旅をしたことないし、 自ら道を切り開いていくような度胸もない。 お利口で、いい子な優等生。 不良に憧れても不良にはなれない。 「不良ってどうやったらなれるの?」と真剣に考えるような私が「ちょっとオーストラリアに行ってくる」って。 そりゃあ当時の私を知っている友人たちは驚きます。 しかも私、婚約中でした。 ちなみにプロポーズは函館の夜景を見ながら(憧れてたの)。 東京と札幌の遠距離恋愛中だったので、現地待ち合わせ&現地解散。 帰宅時刻は私(東京)の方が早かったという…北海道って広いんです。 そうして飛んだ、オーストラリア9ヶ月の旅。 彼の勤務地は日本の最北端・北海道稚内市。 私は南半球のオーストラリア・メルボルン。 超・遠距離恋愛です。 左から高校時代にうちにホームステイしていたSharon、私、ホストマザーDawn、ご近所のKarin。 自分より大きなバックパックを背負って旅をする オーストラリアでは ホームステイをしたり、語学学校に通ったり 現地の学校で日本語ボランティアをしたり ファームステイして働いたり お金がなくなって寿司バーでバイトしたり(お寿司作ってました) 現地ツアーに参加して世界各国の人たちと一緒に旅したり。 オーストラリアは日本語情報に恵まれているので、1年いても英語がまったく話せない人がたくさんいます。 だから私は、とにかく日本語環境から離れようと画策していました。 そして『ラウンド』と言われるオーストラリア一周の旅を実行。 自分よりも大きい、20数kgのバックパックを背負って。 GWに遊びに来た彼は、なんとそのバックパックを持ち上げられませんでした! 旅で会ったたくさんのヨーロッパ人はみんな英語が堪能。 「だって私たち、学校で5年も英語を習うのよ!?」と、ノルウェー人。 「いや、日本は最低6年、大学まで8年やっても話せない人ばかりよ」とは、恥ずかしくて言えませんでした… こういう、超スケールの大きいキャンプツアーに参加していました! 海外に行くと、タガが外れるというか、リスクと冒険の境目がわからなくなりがちです。 「みんなやってるから」とクスリに手を出す人もいるし 「きっと大丈夫」と何の根拠もなく知らない人について行ってしまう女の子もいる。 だからこそ、自分の身は自分で守る。 適切な判断ができる自分でいなければなりません。 旅の途中で会ったイギリス人夫婦が、 「ひろこと話してると、いかに自分たちの英語が崩れているのかを感じるよ」と。 日本語も、私たちが話している言葉と外国人が学んでいる言葉には差があります。 英語もそれと同じだったようで。 ホストマザーも「ひろこと話して、私の英語力が向上したわ!」と。 言葉って不思議。 相手の国の言葉でなんとか伝えようとすると、一生懸命汲み取ってくれます。 一方で、ネイティブ側にも思わぬ発見があったりするもの。 それをおもしろがっちゃえると言葉は壁じゃなくて、味方になる。 英語が話せるのがすごいとか、◯◯語が話せても就職には役に立たないとか、そういうことじゃなくて。 どこの国の、どんな言語の民族同士であっても、お互いの言語を尊重しあえる間柄でいたいって、私はいつも思っています。 すんごい岩場を登った先にある景色♪ もうひとつおもしろかったことは、キャンプツアー中、必ずコーディネーターが聞く質問でした。 「ベジタリアンの人〜?」 当時はまだ日本では馴染みがなく、「ベジタリアン」は私にとって特殊な印象の言葉でした。 宗教上の理由でしょ? と思っていたら、全然違ったのです! 健康のためという人もいれば、ただの好き嫌いの人もいる。 果ては、気分という人もいて。 気分?! ベジタリアンて、気分でなるものなの?! 世界は広い。 世の中は、知らないことで溢れています。 この時の体験が、後に私の多言語ライフへ、そして原因不明の病を癒すのを助けてくれたマクロビやローフードとの出会いに繋がっていくのです。 真夏のクリスマス。親戚の集まりのスケールもでかい! 伊藤裕子について