Color Column

色の専門スクール&サロン 彩音 伊藤裕子【神奈川県川崎市】

バレンタインデー ハートは何故、赤やピンクなのか

バレンタインデーに限ったことではありませんが、多くの人が思い浮かべるハートのイメージカラーは赤やピンク。

近年は、水色やチョコレート色のハートも描かれるようになりましたが、それでも「イメージとして」または「もっともよく目にする」というと、やはり赤やピンクです。

カラーセラピスト資格講座では各色の「基本連想物」というものを学びます。
色の意味はたくさんありますが、それらの大もととなる、とても大切なものです。

赤は火や血液、夕日など。
火や血液は熱・温かさを感じさせます。
「生命の赤」「情熱の赤」というように、赤は生命や情熱を司る色。
人は赤という色から、命を生み出すほどの愛情を感じ取るのでしょう。

さて、ピンクは心臓を司っているとも言われています。
心臓…つまり心(ハート)の色であり、生命循環の源でもあります。

さらにピンクは、赤に白が混ざった色。
細かい説明は省略しますが、白には「パワー」という意味があります。
つまり「生命」や「情熱」を司っている赤に「パワー」の白が入った色。
それがピンクです。
(やわらかさはピンクの方が感じますが、それはピンクのもつ別の意味と関係しています。)

ところでバレンタインデーは、恋愛による結婚禁止令に違反した男女の結婚式を執り行った聖バレンティヌスが殉教した日を記念して設けられたものです。
形式こそ違いますが世界中に広がる愛の日。

日本でも初めは「恋人に贈り物をする日」として宣伝したと、ご存知ですか?
けれどその時それほど定着しなかったのは、当時の日本社会の価値観を思うと頷けます。
後に製菓会社がバレンタインにチョコレートを結びつけて広告し、それが定着して今に至ります。

海外の方とお話すると、【日本のバレンタイン=チョコレート=女性から】という図式が不思議で仕方ないとよく言われます。(友チョコ等も含めて、ベースがこれということが)
海外(特にキリスト教社会)では、男性から女性へ、または贈り合う方が多いですからね。
「女性から男性(のみ)、しかもチョコレート(が基本)」の、商業ベースに乗った日本独自のバレンタインに違和感を感じるだろうことも、文化や価値観の違いを思えば納得です。

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