感情と思いやり【オレンジ:第2チャクラ】
無表情な子どもが増えています。
何を聞いても「はぁ」「べつに」という反応しか返さない学生が増えています。
何にも興味をもてない。
お友だちは、スマホとゲーム機の中にいる。
その中で生きないと、居場所がなくなると感じてしまう。
感情が麻痺し、コミュニケーションできない。
それは感情を感じる機会を封じられ、話を聞いてもらう機会を持てずにきたからです。
一朝一夕で、そんな風には育ちません。
インドのチャクラ思想をもとに見ていくと、第2チャクラのオレンジは感情を司ります。
けれど今、現代人は第2チャクラと第3チャクラが分断されてしまっていると言われています。
感情エネルギーを使わずに、頭だけで生きている。
「感情」というものは爆発的なエネルギーを持っています。
だからきちんと味わうことができると、人間の能力は格段に向上します。
しかし残念ながら、
感情を表現する機会を得られないまま大人になった人、
そもそも感情を出すことを良しとして育てられていない人はとても多いです。
それは「感情」というものに対する認識がズレてしまっているからかもしれません。
たとえば泣くことを否定された経験があると、その人にとって【泣くことは悪】になってしまいます。
泣いているときに「そんなことで泣かないの!」「泣かないで」と言われたりね。
すると人は、泣きたいときに感じる感情を封印するようになります。
感じてしまえば泣いてしまい、それは【悪】だと認識しているからです。
【怒り】も同様です。
怒るには理由があります。
その理由を聞かずに頭ごなしに「する怒らない!」などと、怒っている状態を否定されてしまうのは、本人が感じた感情そのものを否定されたことになります。
だから怒りを感じたときに生じる自分の意見や価値観を封印します。
さらに、怒りは二次感情と言われています。
怒りの下にはもっと大切な感情がかくれています。
けれど感情はひとつずつしか味わうことができないので、上に乗っている怒りという感情を否定されてしまうと、その感情を味わいきることができません。
結果、その下にある本当に味わうべき感情がわからなくなってしまうのです。
怒りと、自分勝手なわがままで喚くことはまったく別物だということを私たちは知るべきです。
「感情」は爆発的なエネルギーを持っています。
そのため、感情を味わうことを禁じられてしまうと、膨大なエネルギーを抱えることが困難だと判断した自己が、感情にフタをします。
何も感じなくするのです。
だから自分の本当の気持ちがわからなくなってしまう。
すべてがどうでもよくなってしまう。
何が嬉しくて何が楽しいのかわからなくなってしまうのです。
結果として、いざコミュケーションをとろうとした時にはもう手遅れ。
何を聞いても「はぁ」「べつに」という反応しか返さない子ども、無表情な子どもの誕生です。
また感じないから、相手を思いやることもできません。
感じないから、相手の気持ちなんてわからないのです。
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