心理四原色と視細胞について 2020.07.10 カラーセラピーと色彩心理 「4つのグループに色分け」となると、赤・黄・緑・青の4色になることって多いと思いませんか? たとえばこちら。 ボトルの後ろにあるのは『ビレロイ&ボッホ』のカップ、世界の街シリーズ。 赤・黄・緑・青の4色で、世界の都市を描いています。 (こちらは2012年版。[赤]ロンドン・[黄]ローマ・[緑]ベルリン・[青]パリです) dボタンで参加する際のテレビリモコンも、この4色わけです。 何故でしょう? 今日も、色のとっても基本的なオモシロイお話です^^ もっとも赤らしい赤 もっとも黄らしい黄 もっとも緑らしい緑 もっとも青らしい青 この4色を【心理四原色】といいます。 『もっとも赤らしい赤』と言われると、「ん?」と思うかもしれませんね。 要は「いかにも『赤!』って感じの赤!」ということです。 色彩検定で色の基本を学ぶときに使われるPCCS色相環は、この4色を基本に作られています。 (内側についている◯の4色が心理四原色) 私たちは、『光・物体・視覚』の3つが揃った時にはじめて【色】というものを知覚します。 暗闇で色を見分けることはできないし、 物体がなければそもそも色は見えないし、 目を閉じればやはり色は見分けられません。 だから色を感じる三要素は『光・物体・視覚』というわけです。 眼から脳へ送られた信号は、処理され色を捉えます。 その際、色の違いを感じ分ける働きが【色覚】。 この色覚についてはいくつかの説がありますが、 ここでは「赤・黄・緑・青」をベースとした【ヘリングの反対色説】をご紹介しますね。 人間の眼には【視細胞Ⅰ~Ⅲ】があります。 【視細胞Ⅰ】は赤か緑に反応 【視細胞Ⅱ】は黄か青に反応 そして【視細胞Ⅲ】は白か黒(明るさ)に反応するというもの。 つまり私たちの眼は、【赤・黄・緑・青】の4色を基準としているとみることができるということです。 これを思うと、【心理四原色】という言葉がすっと入ってくる気がしますよね。 「基準となる色」というのは、三原色など見方によっていろいろあります。 その中でも、この4色の関係性はとてもおもしろいと私は思うのです。 何故ならこれが、四元素を表現する際にも用いられている4色だから。 というわけで、次回は四元素のお話です^^ カラーセラピーと色彩心理