Color Column

色の専門スクール&サロン 彩音 伊藤裕子【神奈川県川崎市】

セルフプロデュース論

主人の服を買うとき、私は彼専属のカラーコーディネーターになります。
メンズはレディースほど色のバリエーションがないとはいえ、やはり装いは重要。

中でも色は、まず最初に視覚に飛び込んでくるもの。
だからこそ「似合う色を知るパーソナルカラー診断」があるのです。

基本的に主人自身も「自分に似合う・似合わない」はわかっています。
わかっているから、自信をもって選べる。
店員さんに勧められても、「似合わない」と確信が持てるから断れる。

けれど私を連れて行く彼。
それは主観と客観両方の視点から選べるために確信が持てるから。

そして何より、店員さんが私との会話を聞いているので嫌味なく断りやすいから(笑)
結果、無駄な買物をせずにすむのです。

ある日の主人の試着待ち中のこと。
ふと見ると、コートを試着している男性がいらっしゃいました。

そこそこいいお値段のショップだったので、コートはそれなりの価格だっただろうと思います。

そこで彼が羽織っていたコートはベージュ。
ベージュは明るく軽い印象になるから、『色の印象』だけで考えたら、いいですよね。
店員さんに勧められて、どうやら買いそうな気配。

けれど…

見た瞬間に私は思いました。
「違う!あなたに会うのは絶対ライトグレー!!」

コートやスーツのように大きな面積を占めるものは、印象を大きく左右します。

ここで間違えやすいのは、色そのものがもつイメージ・印象だけでそのイメージが作れると思ってしまうこと。
人の装いに関してはそこに「似合う・似合わない」がプラスされるので、注意が必要なのです。

たとえば前述の彼の場合。

試着していた「明るく親しみやすい印象」を持つ色に対して、彼が自然に放っていた魅力は「爽やかですっきりしている印象」でした。
その魅力を引き出してくれるのは、あたたかみのあるベージュではなく、クール感を持つライトグレーだったのです。
(これは私の主観ではなく、長年の診断経験による分析です)

大きな面積を占めるものだからこそ、影響は強く出ます。
影響が強く出るということは、似合うものを着ていれば魅力は倍増。
けれど似合わないものを身につけると、色の悪影響が出てしまい、おかしなイメージが相手に伝わってしまうということです。

“なんか”ちぐはぐ…
“なんか”軽そう…
“なんか”変…

この“なんか”という何となくの違和感は、無意識に相手が感じるものです。

第一印象はわずか6秒で決まると言われていて、そのうち87%が視覚情報です。
さらに人間の視覚は、一番最初に『色』を認識します。
形・デザイン・素材・サイズなどはその後に認識していきます。

意識している・していないに関わらず、色のもつ影響は思っている以上に大きいのです。
だからこそ、色を味方につけたい。

見た目のイメージをプロデュースできるということは、相手への印象を変えることが可能だということです。
同時に、「似合う」を知って「魅力アップ」することは「自信アップ」にも繋がっていきます。

私の主人は、もともとファッションには全然興味がなかった人でした。
けれど今や、ちょっと自信ありげにお買物。

しかもファッションに興味ある方だけでなく、興味のない人にまで「それオシャレですね〜!!」と、声をかけられるようになりました。

 
 

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